26坪　平屋

通りすがりに失礼します。

「トイレを180度回転させて扉を左側につけた方がいいか。(玄関から見えないように)」
→このままの方が良いと思いました。そして洗面もこのままが良いと思いました。理由は、ご指摘のように間取りを変更すると、単純に洗面とトイレ間の空間が狭くて使いにくいと感じたからです。この洗面、他の寸法から目測すると奥行きがおよそ600mmと言った所でしょうか。すると上記空間は910mm以下、およそ800mmですが、元の図面が広々としていただけに、なぜそんなに狭くしてしまうのか、と個人的には感じます。玄関から見えないように、とのことですが、今のままでも玄関からは見えませんね。覗こうと限界まで頑張って、トイレのドアが全開ならかろうじて膝が見える、と言ったところでしょうか。

「収納は足りるか。」
→何を収納したいか等の記述がないため、わたし個人の感覚の話にはなってしまいますが、主寝室と子供部屋に収納または収納家具がないと困るのではないでしょうか。たとえば着替えの度にクローゼットまで移動する感じでしょうか。

「畳コーナーは小上がり40cmで収納つけるか、フラットにするか。」
→小上がりにすると、収納と腰掛けられるメリットと引き換えに足をぶつけるというデメリットが発生します。
また子供が遊ぶと角が危ないです。フラットではメリットとデメリットが入れ替わります。どちらも一長一短であり、完全に好み、用途によります。客観的な最適解とかはありません。私ならこの間取りではフラット一択です。小上がりが有効なのは、このように畳が凸になるのではなく、例えば畳が凹の部分にハマるような、壁がフラットになるタイプの間取りです。

「WICは上下共に扉なしでも良いかなぁと思っているが、実際あった方がいいのか。」
→あると扉がつく分収納力がさがります。無ければ棚などがつくので収納力が上がります。私ならつけません。収納力が気になるなら尚のこと扉はいらないかと。LDKに入るドアが2箇所ある訳ですし。

「お風呂の浴槽を北側に持って行き左から開けれる引戸にする予定です。」
→引戸はレールのお掃除のやり辛さは覚悟が必要ですよ。しかも、やらない訳にはいかないぐらいには汚れます。わたしは浴室は開戸を推奨いたします。

長文失礼しました。参考になれば幸いです。

お役に立てたようで嬉しいです。

「畳コーナーについては、私も凸の場合はフラットかなと考えてはいますが、通りすがりさんの仰る通り収納と腰掛けの点が個人的に大きなメリットだなと思っています。」
→ご自身の中で小上がりにメリットを感じているのならば、他の誰が何と助言しようとも小上がりにするのが正解と存じます。
注文住宅であることを考えれば、普遍的な間取りや建て売りのような無難な設計にすることは全くの無意味であり、注文住宅でそんな設計にしてしまっては何のための注文住宅か、と思っています。
ご自身の中での正解の設計を実現できるのが注文住宅、迷わず小上がりで良いかと存じます。が、私個人の見解も後述させてください。

「あとはソファ側にカウンターを設けて勉強スペースにしたいなと思っており、その場合なんとなく小上がりの方が見栄えが良いのかなと考えていましたがどうでしょうか？」
→ソファー近くの窓は掃き出し窓ではなく明かり取りの高窓か、それともこの掃き出し窓を取りやめてカウンターの設置をするということですかね。個人的な見解ではございますが、カウンターの設置に際して畳コーナーの小上がりか否かは見た目には関与しないと思います。むしろ、小上がりになっていないほうが圧迫感が生まれにくく広く感じられるのではないでしょうか。

「ソファを畳コーナーびったりに置くことにより、ズレ防止にもなるのかなとも考えていました。」
→ソファーは例えばニトリの三人がけソファーで普通に65kgとかの重さがあります。もちろんサイズや素材によりますけども、軽い座椅子等とは重さが全く異なりますので、ソファがズレるというのはあんまり考えなくて良いと思います。助走をつけて飛び込む訳ではないので。

「お風呂のドアに関して、引戸は掃除が大変なのですね！」
→どのドアでも掃除が大変なことには変わりありませんが、レールが付く引き戸、折戸はとにかくレールが細く、そこで凹凸が生まれますので開き戸よりもお掃除が格段に大変です。そこに水垢や埃が混じったヘドロに近い汚れが溜まりますので。画像検索するとよく分かると思います。もちろん開き戸のように扉の開閉スペースが浴室内に生まれませんので、そこは大きくメリットとなります。その他メリットデメリットをよく比較して後悔の無いようにしたいところです。

小上がりの畳コーナーに関して私が思う事を少し述べさせてください。小上がりの畳コーナーにしてしまうと、空間の形がそこで一気に決定されます。
そこだけは十分注意してください。暮らし始めてからやっぱりフラットにして下さい、となったらリフォーム工事が必要になります。つまりフラットな形状であれば、L字のLDKとして普通の空間なんですが、畳コーナーが小上がりになることにより使用用途、空間の広さが限定され、長い目で見ると、趣味嗜好の変化や、設計時に思っていたことと、暮らしてからの要望が異なってしまい、そもそも想定していた用途で使わなくなってしまった、といったような、暮らしていく中での変化に対して、柔軟な対応がしにくいと私個人は考えます。
例えば、ですけども、このソファーと向き合う壁に壁掛けテレビをつけたとします。畳コーナーは小上がりとします。ソファーを想定通りピッタリとつけて配置します。
いざテレビを見たら、「うーん、あと少しテレビから離れて見たいなぁ」と感じたとしますよね？
お分かりの通り、それがもう対応できないんですよね。畳コーナーが小上がりなので、ソファーをそれ以上後ろにズラせません。畳コーナーにあがるかダイニングテーブルから見る他は無いでしょう。
勿論、じゃあフラットな畳コーナーだとしてもその畳の上にソファーを置くのか？って言ったらそれもそうなんですが、でも例えば畳に乗るか乗らないか、少し乗るか、ぐらいにはソファー位置を変更できる筈で、少なくともそういう風に対応はできるんですよ。

間取りを、使用用途までも完璧に作り込むことは一見無駄がないようで、上記のような危険を孕んでいます。
ある程度空間にゆとりを持たせる、余白を残す、具体的にはこういうトレードオフの選択をする時には後々融通が聞く方を選択したり、空間を仕切りすぎない選択をしておくと長い目で見た時に後悔が少ないかもしれません。

もちろん最初に述べた通り注文住宅ですから、そもそも無難設計ではなく尖った設計になって然るべきだと個人的には思ってますから、その辺を含めて時間の許す限り、よくよく検討されると良いかと存じます。
後悔が残らないと良いですね。

長文で失礼しました。参考になれば幸いでございます。

トイレか寝室から遠い気がしました