通りすがりの長文で失礼します。
一条工務店では、残念ながら下開きの窓がありません。
まず一条工務店の間取り設計の話をすると、玄関ホール部分、およびトイレや洗面所などの玄関ホールと扉で行き来できる部屋を合わせて3畳分確保しなければ床暖房のエリア分けを独立させることができないので後悔ポイントになり得ます。
実際にVOICEやI-tabを拝見すれば、この方のように玄関を開けたらすぐリビング(つまり土間にリビングが接している)というプランの方もいらっしゃいますが、そういった間取りは合う合わないの好みがハッキリと別れます。
万人受けする間取りを考えるなら、1階部分は洋室と玄関の位置が逆だと思います。
あと、せっかく方眼紙を使われるのであればちゃんとマス目を有効活用した方がいいと思いました。ちなみに一条工務店で渡される間取りは尺モジュールで最小単位は450mmです。それを下回る設計はできません。この壁をあと15センチこっちに移動して下さいとかそういうのは出来ません。
あとクローゼットの中にロスガードという発想には正直脱帽です。しかし試してないから分かりませんがドアがつけれないので無理ですね。一条工務店ってそういう会社です。多分ですが稟議でも通らないです。もし収納にロスガードを隠したいならウォークインタイプの収納にしないと無理ですがこの間取りでウォークイン収納にしたら収納力がありませんので意味ありませんね。
ちなみに今の世代のロスガードは防音対策が施されているので、うるさくありませんよ。もし音対策で収納の中に隠そうとしてるなら正直無駄な気遣いと感じます。
あと2階のトイレの配置ですがこれは実にもったいないと感じます。ドアの部分です。これ嫌う方多いんですよ。
階段登ってる時に急に目の前のドアが、自分の方向に向かって勢いよく開いたらどうです?怖いですよね。。
見たところトイレ1畳、収納も奥行き90の1820タイプ収納ですよね。
つまり合わせて4マス分です。これ90度右回転して、トイレを引き戸にしても良いなと思いました。その場合は収納が洋室に隣接するのでそのあたりを再考する必要性がありそうですが。
また、一条工務店でこの形の階段は採用できません。できたとしても稟議扱いで実現するかは構造計算をかけないと分からないと思います。真っ直ぐ登って途中で90度曲がるのは駄目なんですよね。この手の階段は、登り始めで90度曲ってあとは直進するという形の階段しか無理です。あとは普通のストレート階段か、ボックス階段に踊り場を作るくらいしかできません。
この階段、1階部分のストレート部分が3マスで、その1マス目の上にロスガードが来ちゃってるんですよ。これも無理です。なぜなら一条工務店の階段は吹き抜けとして構造計算しているからです。なので収納の中にロスガードという話の以前の段階で無理なんですね。
また、ご指摘のイケてないと感じる理由として、階段の位置が挙げられます。間取りをご自身で設計してよく分かったと思いますが、階段が家の角に相当する部分に来てしまうと、廊下が長くなっちゃうんですよ。特に今回のように細長い家になると余計に、です。
階段が角にあるということは、その対角に存在する2階の部屋に入るために、「長い廊下」「その部屋に通じる部屋」このどちらかを必ず通過する必要があるためです。ちなみに後者は2階リビングなどの大空間であったりすれば間取り上は不自然にはなりにくいです。
細長い家になればなるほど、家の角にある階段の対角の部屋までの距離が長くなり、廊下を長く取れば居住空間は圧迫されます。
しかし廊下は絶対悪ではなく、部屋と部屋を空間として仕切る役割を持たせることもできるし、廊下を幅広く取りフリースペースとして活用することもできます。
また廊下を最小限に設計するということは、部屋と部屋は廊下で隔たれることはなく隣接します。居室が隣り合えば、さながら壁が薄いアパートの状態を再現します。つまり音漏れ問題と切って切れない関係にあるのです。
このように住宅の建築についてはトレードオフの関係が成り立つことがほとんどであり、従って「完全完璧な間取り設計」というものが存在しない理由となります。
そういう意味で階段の位置や、廊下を配するのか部屋を広く取るのかどうかを考えるのはライフプランを考えるのと同義であり、間取り設計は決して予算で計上された延床面積を埋めるジグソーパズルではありません。
廊下を短く取りたい場合には、階段が2階の中心に向かって開口していれば、廊下を最小限に取り、全ての部屋にアクセスできるように間取り設計することが可能ですが、それで良いかは家族の方とも良く話し合わなければならないでしょう。
長文で失礼しました。参考になれば幸いです。